マグナキット
以前紹介した有名なコピペの続編です。
作者は違うのでしょうね。
ハーレーに跨って信号が青に変わるのを待つ俺は、恥ずかしい過去を思い出す 。
まだ大型どころか中免も持っていなかった10代の頃・・・
バイク屋で一目惚れしたマグナ50を乗り回していた 。
まだ大型どころか中免も持っていなかった10代の頃・・・
バイク屋で一目惚れしたマグナ50を乗り回していた 。
クラッチ操作、ギアチェンジ、スロットルを回すと走りだす感覚 、そして風を切って走る感動、全てが新しかった。
立派な風格のマグナ50に俺は酔いしれていた。
街中で他のバイクを見かけては、隣に並んでメンチを切って空ぶかしした。
マグナ50に敵う奴なんかいないと信じていた 。
そんな俺が現実を知る日は突然やってきた 。
街中で他のバイクを見かけては、隣に並んでメンチを切って空ぶかしした。
マグナ50に敵う奴なんかいないと信じていた 。
そんな俺が現実を知る日は突然やってきた 。
あの日もいつものように、信号待ちで隣に並んだオッサンを睨みつけ威嚇していた 。
だがオッサンは俺に向かってニコッと笑うと話しかけてきた 。
「かっこいいなぁ。それなんてバイクだい?」
不意を突かれた俺は、強がって聞き返した 。
「そっちこそなんてバイクだよ!デケーけど何cc?」
オッサンは余裕の笑みを浮かべながら言った 。
「これはスティードさ。排気量は600ccだよ。で、君のは何ccなんだい?」
頭が真っ白になった 。
マグナ50の12倍じゃないか、敵うはずがない・・・
そんなことを考えているうちに信号は青に変わり 、俺がどう足掻いても追いつくことが出来ないスピードでオッサンは走り去って行った 。
そして俺は今、あの時の俺そっくりな『マグナ50』に乗った青年に話しかける 。
「かっこいいバイクだね。速そうだなぁ、何cc?」
青年は一瞬驚いた顔をしたが、不敵に言い放った。
「に、ニーハンだよ!ニーハン!!勝負すっかゴラァ!」
信号が青に変わるやアクセルを大きく開けた。
マグナを尻目に更に加速する。
ミラーに写るのは点になったあの日の俺だった。
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マグナは250ccもありました。
マグナキットはそれを知らなかったという落ちですが、落ちがちょっと弱い・・・
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こっちの方が可愛いくて好きです。
・・・マグナの話ですよ。