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Channel: T-960の記録
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レジンアレルギー

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レジンアレルギーについて、塗装や造形などする方は知っておいてください。

危険なのは、レジン(樹脂)ウレタンキャスト(ウレタン樹脂)だけでなく、ラッカー、ウレタンなど人工樹脂全てと有機溶剤もですよ。
塗料の薄め液が水だからと油断してはいけません。
接着剤もです。
匂いがしないから安全、ではありません。


20年ぐらい前に何かで見ました。
中米のどこかの国のFRP職人が素手で作業していて、手がグローブのように腫れて炎症なのか皮膚なのかポリなのか判らなくなったのを「職人の証」と誇らしげにしていました。


私は様々な有機溶剤や人工樹脂を扱う仕事を経験しましたが、現在の日本の作業環境はプロでも発展途上国並みです。
プロでも防毒マスクをしない人の方が多いのです。

シンナーで歯が溶けて30代で総入れ歯になったという塗装職人は、それでもマスクをしていませんでした。

造形の専門学校の先生が、私が防毒マスクをして作業するのを見て
「ラッカーの臭いに耐えられないようじゃ造形の現場でやっていけないよ」と笑っていました。


匂いに耐えられるから平気、ではありません。
今何とも無くても体内に毒が蓄積されていくのです。
症状が出てからでは遅いのです。

防毒マスクの代わりにガーゼのマスクを使っている人も多いのですが、不十分です。
防毒マスクと粉塵マスク、各種のグローブを作業に応じて使い分けましょう。
寒くても換気しましょう。

換気だけでマスクをしないのもダメです。
屋外で作業する時も防毒マスクをしましょう。

理想は、作業場と住居、作業着と普段着も別ける事です。
服や体に臭いが付くようでは対策が足りていません。


危険だよと言われても耳を貸さない職人は多いですし、そういう人が病気になろうが早死にしようが、馬鹿な奴だなと思うだけです。
でもマスクなどが作業の邪魔だからするなと言う職人までいるのですよ。
粋じゃないとかおしゃれじゃないとかね。


日本の職場環境が改善されるのは、未だ遠いと感じています。
















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