1/8タチコマが夢に出ました
T2 3Dリメイク
1/8タチコマが夢に出ました
タチコマ、酷いよ
電線の中に糸?
ヤシガニとタチコマ
タチコマのCM
T2デジタル3Dの予告
カブ改
タチコマCG ファンメイド
タチコマは正直者
「僕は嘘しかつかない。本当のことは何一つ言わないんだ。」
T2 3D 8月11日に日本公開
なに、なに~ タチコマ
ターミネーター3のサングラス キラキラ
ターミネーター2 3Dの日本版予告第1弾
ドゥカモン
1/8タチコマに会って来ました
マグナキット3
今でも印象に残ってるのは、マグナ50を買った高校生の少年だね。
あれはマグナ50が発売された頃だったかな。
うちの店にもマグナ50を置いたんだよ。
ハーレーやリッターマシンに乗ってるような大人たちは見向きもしなかったんだけど、その少年だけは毎日、店の前からマグナ50を見てたんだ。
雨の日も雷の日も、熱心に通ってるもんだから、声をかけたんだ。
「いらっしゃい。マグナ50が気に入ったのかい?」
少年は一瞬驚いたような顔をしたけど、照れくさそうに笑って言った。
「はい。マグナ50って原付なのにかっこいいから」
「跨ってみるかい?」
「いいんですか?」
「もちろんさ」
マグナ50に跨った少年の手は微かに震えていて
「うわぁ…かっこいい!すげぇ~!」
って感動してやがんだよ。
なんて思い出しちゃってさ(笑)
「バイトして買います!」
そう俺に宣言してからも、少年は毎日マグナ50を見に来てたな。
バイトの帰りだとかで、閉店10分前に来るのが日課になってた。
そんな少年に心打たれたのかな、ある日、マグナ50を店の前から移動させたんだ。
その日も、少年はバイト帰りにマグナ50を見に来たんだけど、昨日まであった場所にないもんだから、えらくオロオロしてた。
そんな少年に声をかけた。
「こっちに来な」
店の奥に案内すると、そこにあるマグナ50の姿を見て、少年はホッとした様子だった。
「こいつはお前に売るって決めたぜ
だからお前が迎えに来るまでは、売らずに置いておくからな」
『売約済!跨らないでね!』の貼り紙を見た少年の目はウルウルしてたよ。
それから半年後くらいかな。
ついに少年が、マグナ50を手に入れる日が来たんだ。
いざエンジンをかけて、跨ろうってときに、少年が泣いちまってさ。
そのとき店にいた常連たちも、みんな立ち上がって拍手してた。
マグナ50に乗って帰っていく少年の背中は、ちょっと大きくなった感じがしたよ。
それから1ヵ月後くらいだったかな。
少年がマグナ50に乗って、店に来たんだ。
「愛車の調子はどうだい?今日はオイル交換か?」
そう尋ねる俺に、少年は申し訳なさそうにこう言ったよ。
「マグナ50って糞バイクですね…。買い取ってほしいんですけど、査定してもらえますか?」
事実峠ではスクーターをバンバン抜かせるし、どんなコーナーだって俺が一番上手い。
俺はこの峠の主なんだ。
「そろそろ行くか・・・」
バトルスーツに着替え、俺は走り出した。
峠の頂上に辿り着くと、そこにはマグナ50に乗った男がいた。
マグナの男はこちらに気づき、近寄ってきた。
「いつもここで走ってるの?」
「ああ。俺はここの主だ。」
「俺のマグナと勝負しないか。CBR600RRよりも速いぜ」
俺はこの発言に何かひっかかるものを感じていた。
「いいだろう。麓のうどん屋がゴールだ。」
「あの夕日が山に隠れたら、バトルスタートだ」
うなるN1のエンジン。
ここには俺たちしかいない、これは命がけのバトルだ。
「負けた方がうどんをおごる。それでどうだ?」
「いいだろう。」
夕日が山に隠れる!
俺とN1は勢いよく飛び出した。
後ろを見るとマグナは小さくなっていた。
「いける!」
俺はこの峠を知り尽くしている。
だから誰も勝てない。
しかし、それは一瞬の出来事だった。
前から来たおばちゃんトゥデイを避けたはいいが、俺はバランスを失い転倒してしまった。
「・・・」
遠のく意識。おばちゃんトゥデイは見えなくなっていた。
「おい!大丈夫か!」
男の声で気が付いた。
「おい!」
マグナの男が俺を介抱してくれていた。
「N1!」
N1は草むらに突っ込んで止まっていた。
N1は死んでしまった。
「N1はお前を守ったんだよ」
マグナの男が言った。
「俺もいままでこいつと色々なことをした。高速を走ったりもしたんだ。こいつは俺の一生の相棒なんだ。」
高速・・・ まさか!
俺は恐る恐る聞いてみた
「お前はまさか・・・ マグナキッドか?」
「そうさ。俺はマグナキッドさ。」
俺は驚愕した。
マグナキット4
私は、雨宿り出来そうな場所を探してバイクを走らせたが、こんな山道じゃ期待できそうになかった。
あきらめかけた頃、道路わきに小さな屋根の建物が見えた。
屋根付のバス停の様だ、あそこで雨宿りをしよう。
バス停の横にはバイクが1台、先客だろうか。
私は、バイクを停めて屋根の下に入った。
「こんにちは、雨宿りですか?」
先客の男性が声をかけてきた。
大学生ぐらいだろうか、まだあどけなさが残った顔つきだ。
「えぇ、さすがにこの雨じゃ危ないですから」
私は、濡れたウェアの水を払いながら答えた。
「ツーリング帰りですか?僕はこの先の渓谷まで行って来ました。
今日はバイクがいっぱいで~」
男性は、ツーリング先の出来事を話し出した。
私は軽く相槌を打ちながら、話半分で聞いていた。
「で、あなたはどちらへ?」
どちらへ・・・私はどこからの帰りなんだろう。
先週までは私の住んでいたところ。
同棲していた彼氏にフラれて、今日は合鍵を返しに行った帰り道だった。
何も、そんな最悪の帰り道に土砂降りの雨に遭わなくても。
「大丈夫ですか?」
声をかけられて気がついた、自分が泣いていることに。
あれだけ泣いたのに、まだ涙が流せたんだ。
「何かあったのなら話を聞きますよ。雨、まだ止みそうにないですし。」
人と話す気分ではなかったが、誰かに聞いて欲しかったんだろう。
堰を切ったかのように、私は一気に話した。
彼との出会い、初めて乗ったバイクの後ろ、彼と初めて行ったツーリング。
先週の出来事、自分の未来が消えたこと・・・
「雨、止みましたね。」
どのくらい時間が経ったのだろうか、雨はいつの間にか止んでいた。
男性は空を見上げながら言った。
「バイクっていいですよね。僕も昔は、高速で最高速にチャレンジしたり、バイク仲間で蕎麦を食べに行ったりしました。
バイクがあったから、楽しい思い出が沢山作れたと思います。
彼氏さんとの別れは辛かったでしょうが、彼のおかげでバイクに出会えた。
だから、僕達もここで会うことが出来た。
出会いがあるから別れがあって、別れがあるから出会いがあるんだと思います。
あなたには、きっといい出会いが待ってるんですよ。」
「また、あなたと会えますか?」
私の口から、自然とその言葉が出ていた。
恥ずかしくて、思わず下を向いてしまった。
「あなたがバイクに乗り続けていれば、また会えますよ。」
男性はそう言うと、ヘルメットをかぶってアゴ紐を締めた。
バイクに向かって歩き出す彼。
何か言わなきゃ、でも何を言えば・・・
私は夢中で声をかけた。
「あ、あの・・・そのバイク、何て言うバイクなんですか?」
男性はとびっきりの笑顔で答えてくれた。
「マグナ50です」
それは唐突に起きたことだった。
母からの連絡だった。
親父が過労で倒れ、危篤であるとのメッセージが残されていた。
すぐさま愛車のマグナ50に飛び乗り、故郷への長い道を走り始める。
5年前に、高校卒業、大学進学と同時に実家を離れることが決まると、親父は家計が苦しいにも関わらず、俺にこのマグナ50をプレゼントしてくれた。
実家から離れてもこのマグナがいる限り、俺は寂しくなかった。
コイツの中には親父がいるから・・・
ショットガンマフラーから奏でられるエキゾーストノートが親父の鼓動のような気がした。
焦る俺を心地よい振動と重低音がなだめてくれる。
『事故を起こさないように安全運転でな。』
不意に親父の言葉がその中に聞こえた気がした。
『親父、死ぬんじゃねーぞ!』そう叫ぶと俺はアクセルを目一杯開けた。
闇の向こう側、大好きな親父のもとへ向かって・・・
どれくらい走っただろうか。
と、突然何の前触れもなくマグナ50のエンジンがストールした。
焦る気持ちとは裏腹に、セルも弱々しい。
押しがけしてようやく掛かった頃にはすっかり日が昇っていた。
走っていると大型トレーラが数台玉突き事故にて道路が封鎖されていた。
仕方なく廻り道をし病院につくとそこにはただ泣いている母と、冷たくなった父がいた。
朝方エンジンが止まったのと同じ時刻に他界したそうだ。
俺があのまま走ってたらトラック事故に巻き込まれていたかもしれない。
父さん、ありがとう・・・さようなら・・・
式も終わり落ち着いてきた頃、俺は居間でバリマシを片手にマグナ50のパーツを物色していた。
そんな俺に、すこしやつれた表情の母が生前の親父のことを話してくる。
俺の大学合格を心から喜んでくれたこと。
たまらなくなった俺は雑誌を投げ捨て、キーを掴み、マグナ50に跨ると走り出した。
『親父!今日は飛ばして行こうぜ!』
いつもより気持ちいい音を響かせ、俺のマグナ50は風になった。
「ちょっとコンビニに行ってくるよ」
ヘルメットを抱えて、妻に言った。
「あのバイクで行くの?」
「そうだよ」
あきれた、とでも言いそうな表情をして、妻は台所に向き直り夕飯の支度を続けた。
「すぐ戻ってくるから」
僕はヘルメットとグローブを持つと、ブーツを履いて家を出た。
愛車のマグナは50ccだ。
気軽に乗れるところが気に入っている。
エンジンに火をいれると独特の排気音が住宅街に響く。
丁寧に暖気してから、僕はゆっくりと走り出した。
最寄のコンビニはバイクで5分もかからないだろう。
自転車でも、歩いてでも行ける距離であることはわかっている。
だけど、僕は何か理由をつけてはこのマグナに乗りたかった。
今日は日曜日だったが、 妻と子供の服を買うために、午前中から家族で洋服店をまわっていたため、まだバイクに乗っていなかったのだ。
休みの日はほんの少しの時間でもいいから、バイクに乗るようにしている。
だから、もうすぐ夕飯の時間であるにもかかわらず、5分だけでもいいからバイクに乗ることにしたのだ。
住宅街に挟まれた坂道のバス通りを走り抜けていく。
街路樹のプラタナスの葉がすっかり落ちている。
西の空が夕日で幻想的に染まっている。
小高い丘の住宅街を抜け、市街地へ向かうカーブで、少しだけアクセルを開けて走り抜けた。
エンジンの鼓動が僕の体に伝わってきて、胸を高ぶらせる。
左手にコンビニが見えてきた。
僕はコンビニには寄らず、そのまま通り過ぎた。
線路の上を渡る高架を上りきったところで、沈もうとしている太陽の光が差し込んできた。
高架をくだり、僕はもっと見晴らしのいい場所へ向かおうと走り続けた。
しばらく、商店やガソリンスタンドなどが並ぶ通りを進んでいたが、そのまま走っていると大きな川の土手へ上がった。
太陽は見えたが、半分沈んでいた。
夕日が、僕と愛車の長い影をつくっている。
僕は川の下流へ向かって、見晴らしのいい土手沿いの道を走っていた。
いつの間にか、僕は海まで来ていた。
港に愛車を停めて、缶コーヒーを飲みながら、すっかり暗くなった太平洋を見ていた。
時計を見ると、あれから一時間以上経過していた。
妻は怒っているかもしれない。
子供たちに「パパったらしょうがないね」と言いながら、僕のいないまま夕飯を食べているかもしれない。
だが僕は、まだまだこのマグナに乗っていたかった。
このままどこかへ行ってしまいたい。
北海道へ行くのもいいし、四国や九州へ行くのもいい。
そんな非現実的な想像にふけながら、僕は愛車に跨り、家族の待つ自宅へ向うため、軽いクラッチをゆっくりとつないだ。
マグナキット5
まずは相棒のマグナ50を起こしに行く。
相棒を起こすと「ぽぺぺぺぺ」と元気よく目覚めてくれた。
「こんな日に走りに行くのは俺たちくらいだよな」
さて今日の行き先は魔糞峠だ。
装備を整え魔糞峠に向かう。その間真夏だというのに相棒は絶好調だ。
フッ、流石はマグナ、この暑さをものともしないとは・・・
魔糞峠に到着するとそこには見慣れないバイクが既に走りに来ていた。
「やぁそのバイク小さいけど何cc?」
「ん?これはモンキーって50CCのレジャーバイクだよ。」
「お前そんな小さなバイクでこの峠を走っているのか!?」
「まあね。でもコーナーでは中々楽しいバイクだよ。」
正直俺は驚いた。
俺のマグナより圧倒的に小さなバイクでこの峠を・・・
「それマグナ50でしょ?峠じゃ辛くない?」
この一言で俺の野生とプライドに火がついた。
そんなに言うなら一緒に走ってやるぜ。
まずは直線、ここまで奴のマシンと俺の相棒はほぼ互角だ。
相棒の野生も完全に剥き出しだ。
最初のコーナーに入る。
ここでもほぼ互角。
チッ、やるじゃねぇか・・・行くぜ相棒!!
相棒もそれに応えいっそう力強く吠える。
難所の2連ヘアピンに入る。
もう何百回と通っているコーナーだ。
俺はいつも通りのブレーキング、進入速度でコーナーに入る。
だが、ここで信じられないことが起こった。
奴の方が進入速度が早いのだ。
2連ヘアピンを抜けたところで、奴と俺との距離が開いてしまった。
な、なんだと・・・
だがこの先のコーナーは路面が悪く、奴のマシンでは凹凸で跳ねてしまって迂闊には突っ込めないようだ。
ここでマグナの長いホイールベースと太いタイヤが車体を安定させ、優勢に持ち込んでくれる。
ここで差は元に戻った。
だがこのままでは奴を追い抜くことが出来ない。
どうする相棒・・・
ハハッ、俺はこんなことを忘れていたのか!
悪かったな相棒、俺もまだまだだな。
ここでまたヘアピンだ。
もう俺は相棒の力を出し切ることにした。
奴のマシンに無いもの、それはディスクブレーキだ。
コーナーギリギリまで耐え、突っ込みをさらに向上させるしかない。
コーナー前、我慢だ・・・まだ早い・・・ここだ!
ここで奴のマシンと並んだ。
あとは立ち上がり勝負!
うぉぉぉぉ!!
俺はグリッピングポイントですぐさま全開に。
相棒も吠える。
ここでなんとかマシン1台分前に出た。
もはや俺と相棒のシンクロは最高潮だ。
ここからドンドン差を広げていった。
俺と相棒は歓喜の声を上げた。
やった!勝ったんだ俺たち!!
相棒はまだまだこんなもんじゃないぜ、と言わんばかりにクールにアイドリングしている。
流石だぜ相棒・・・まだまだ俺はお前の力を出し切れてなかったって事だな。
今日も俺はマグナと共に走りに行く。
本当に素直ないい相棒だぜ。
町中を走っている途中シグナルスタートで黄色いナンバーのリトルカブに抜かれた。
フン・・・自分の相棒の心臓を変えるなんて信じられないな。
俺は相棒の体を変えようなどと思わない。
あんなことしたら野生やプライドなんかへったくれもないからな。
相棒の元気がなくなっている!
今にも相棒の鼓動が止まってしまいそうだ。
おい、どうしたんだ!?
最後には相棒は動くことをやめてしまった。
一体なにが!?どうして!?
路肩に相棒を連れていき休ませることにした。
たが、相棒は目を覚ますことは無かった。
どうすることも出来ず、ただ呆然とする俺・・・
自分の不甲斐なさが相棒に申し訳なくてしかたなかった。
そんな時だ。
相棒の鼓動に似たサウンドが近づいてくる!
スタイルもそっくりだ!
そのバイク、ジャズは俺の横に止まった。
「どうしたの?」
驚くことに話しかけてきたのは年の近い女の子だった。
「相棒が急に止まってしまって・・・」
「何をやっても駄目?プラグやヒューズは見た?」
「そういうのは詳しくないんだ・・・」
「いいわ。私が見てあげる。」
女の子は自分のバイクから工具を取り出し、俺の相棒に手を伸ばし始める。
「おい!何するんだ!?」
「大丈夫よ。ちょっとプラグを見るだけだから。」
まぁ、よくわからんが俺はとりあえず女の子に任せてみることにした。
女の子に触られている相棒をちょっと羨ましく思った。