『ターミネーター2』のT-800ダメージステージ5の等身大の胸像を作っています。
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油粘土でフルスクラッチ(エンドスカル以外)したシュワを型取りしてシリコンに置き換えて塗装、植毛、今回はピストンと義眼です。
ピストンを付けたら見えなくなるので、記録として取り付け前の画像を載せます。
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歯茎と頬と唇の位置関係の造形に苦労しました。
ダメージの無いターミネーターの頬の構造を想像すると、ピストンは頬の肉の中に有って口を開けても見えないはずです。
プロップは頬の肌が剥がれてエンドスカルが見えただけという印象です。
歯茎がまったく無いのは変ですよね。
リアルに考えると、少しだけ表面の肉が剥がれたらピストンが見えて、ピストンより内側の肉も無くなると歯茎が見えるはずです。
奥歯の後ろと顎の間は肉の壁で塞がないと口の中まで繋がってしまうので、奥歯の後ろは塞いで歯茎と唇の内側が繋がるようにしました。
銃弾が奥歯や顎に当たって跳ね返されて、頬の肉を内側から吹き飛ばしたイメージです。
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拘ったところが見えない・・・・
この私の拘りに説明無しで気付く人っているのかな・・・・
ピストン自体は1時間ちょっとで出来ました。
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これは初めの頃に作った義眼です。
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これはT3のダミーヘッド、緑に見えますよね。
でもT2を観ていると、ダークブルー?ブラウン?緑と黄土?
シーンによって違います・・・・
T2のプロップもまちまちで?
制作中のプロップは仮の義眼かも知れませんし・・・・
T2にはサラの目が緑と青のシーンがあります。
T2はシーンによってオレンジとブルーの照明を強く使っているので、そう見えるのでしょうか。
シュワルツェネッガーの映画を沢山観直しました。
『コマンドー』ではシーンによって薄い青のツートンかダークブルーに見えました。
ツートンというのは虹彩の外側が濃い色の輪になっているという意味です。
この輪はダークブルーだと思います。
問題は輪の内側の色ですが、きっと光の影響を受けやすい微妙なグレー、拡大すると色々な色が細かく入っているのではないかと思います。
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この仮説で作ったのがこれです。
ダークブルーの輪はもう少し太くても良かったかな。
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遠目や暗い時はダークブルーに見えて
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光が当たるとやや青のツートン、暖色の照明を当てれば緑にも見えます。
という訳で・・・・
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・・・・一応、完成しました。
次回に。