「日本のTV番組を作ってた時、予算が1千万から5百万に半減したときでも、クライエントからは1千万かけるのと同じクオリティの番組を求められた。
米国では予算が下がればクオリティも下げる。
日本では予算が取れなかった人間の責任は問われず、現場の人間が寝ないで働いて償わされる。
過労死の構図。」
想田和弘さんのこのツイートには色々な業界から同じだと声が上がっているそうです。
私も覚えがあります。
安くても高いクオリティの仕事で満足させるのが職人魂だ(そんなことを言いながら無給残業をする)、とかそうしないと次の仕事を貰えないとか。
最小限の手間で(それなりに)良い物を作るのが職人の技だと私は思うのです。
新人が仕事をとる為に割に合わなくても全力を尽くすというのは仕方がない面もあると思いますが、対価に応じた仕事をするのが当たり前でないと続けられなくなります。
対価を超えて安売りをするのは自殺行為、プロ失格、職人の恥ぐらいに思うべき・・・
「自殺行為」が比喩でなく過労死が珍しくないなんておかしい。
(過労死は自殺というより他殺ですがね)
「良い物は高い」「良い仕事は高い」のは当たり前でないと。
発注する側にしたら良い物を安く仕入れるのが腕の見せ所なのでしょうけど、買いたたいて相手を潰すのでは継続して仕入れ出来ませんから、最後は自分の首を絞めることになるでしょう。
売り手と買い手でも労働者と経営者でも同じですが、物や仕事の価値を正当に評価しない出来ないというのは無能だと批判されるべきです。