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Channel: T-960の記録
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マグナキット5

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『マグナキット』有名なコピペですが、派生作品も色々あります。


『元祖 マグナキット』 カワサキオヤジ編
高速バトル編

ハーレー編

出会いと別れ編
ライバル登場編

旅情編
望郷編
コンビニ編




勝利編

今日も暑いぜ~

まずは相棒のマグナ50を起こしに行く。
相棒を起こすと「ぽぺぺぺぺ」と元気よく目覚めてくれた。
「こんな日に走りに行くのは俺たちくらいだよな」


さて今日の行き先は魔糞峠だ。
装備を整え魔糞峠に向かう。その間真夏だというのに相棒は絶好調だ。

フッ、流石はマグナ、この暑さをものともしないとは・・・

魔糞峠に到着するとそこには見慣れないバイクが既に走りに来ていた。
こんな暑い日に気合いの入った奴が俺以外にもいるとはな。
同じライダーだ、話かけないわけには行くまいと早速声をかけてみた。

「やぁそのバイク小さいけど何cc?」

「ん?これはモンキーって50CCのレジャーバイクだよ。」

「お前そんな小さなバイクでこの峠を走っているのか!?」

「まあね。でもコーナーでは中々楽しいバイクだよ。」

正直俺は驚いた。
俺のマグナより圧倒的に小さなバイクでこの峠を・・・

「それマグナ50でしょ?峠じゃ辛くない?」

この一言で俺の野生とプライドに火がついた。

そんなに言うなら一緒に走ってやるぜ。
俺は奴が走り出した瞬間後ろについてやった。


まずは直線、ここまで奴のマシンと俺の相棒はほぼ互角だ。
相棒の野生も完全に剥き出しだ。

最初のコーナーに入る。
ここでもほぼ互角。
チッ、やるじゃねぇか・・・行くぜ相棒!!
相棒もそれに応えいっそう力強く吠える。

難所の2連ヘアピンに入る。
もう何百回と通っているコーナーだ。
俺はいつも通りのブレーキング、進入速度でコーナーに入る。

だが、ここで信じられないことが起こった。
奴の方が進入速度が早いのだ。
2連ヘアピンを抜けたところで、奴と俺との距離が開いてしまった。

な、なんだと・・・

だがこの先のコーナーは路面が悪く、奴のマシンでは凹凸で跳ねてしまって迂闊には突っ込めないようだ。
ここでマグナの長いホイールベースと太いタイヤが車体を安定させ、優勢に持ち込んでくれる。
ここで差は元に戻った。

だがこのままでは奴を追い抜くことが出来ない。

どうする相棒・・・

相手の弱点を探るんだ・・・ 奴のマシンに無くて相棒にあるもの・・・

ハハッ、俺はこんなことを忘れていたのか!
悪かったな相棒、俺もまだまだだな。

ここでまたヘアピンだ。
もう俺は相棒の力を出し切ることにした。
奴のマシンに無いもの、それはディスクブレーキだ。
コーナーギリギリまで耐え、突っ込みをさらに向上させるしかない。

コーナー前、我慢だ・・・まだ早い・・・ここだ!

ここで奴のマシンと並んだ。
タイヤはとっくに悲鳴を上げている。
あとは立ち上がり勝負!

うぉぉぉぉ!!
俺はグリッピングポイントですぐさま全開に。
相棒も吠える。

ここでなんとかマシン1台分前に出た。
もはや俺と相棒のシンクロは最高潮だ。
ここからドンドン差を広げていった。
俺と相棒は歓喜の声を上げた。

やった!勝ったんだ俺たち!!
相棒はまだまだこんなもんじゃないぜ、と言わんばかりにクールにアイドリングしている。
流石だぜ相棒・・・まだまだ俺はお前の力を出し切れてなかったって事だな。






イメージ 1

モンキーが名車であることには、誰も異存はないと思います。
でも、とうとうモンキーも生産中止だそうですね。
悲しいな・・・


モンキーとマグナ50はほぼ同じエンジンです。
小さなタイヤのモンキーと重たいマグナ、登りの峠で辛いのはどちらか・・・
それでも楽しいのです。
非力なバイクでもそれなりに・・・





初体験編

相変わらずの夏休み。
今日も俺はマグナと共に走りに行く。
本当に素直ないい相棒だぜ。


町中を走っている途中シグナルスタートで黄色いナンバーのリトルカブに抜かれた。

フン・・・自分の相棒の心臓を変えるなんて信じられないな。

俺は相棒の体を変えようなどと思わない。
あんなことしたら野生やプライドなんかへったくれもないからな。


相棒の元気がなくなっている!
今にも相棒の鼓動が止まってしまいそうだ。

おい、どうしたんだ!?

最後には相棒は動くことをやめてしまった。

一体なにが!?どうして!?


路肩に相棒を連れていき休ませることにした。
たが、相棒は目を覚ますことは無かった。
どうすることも出来ず、ただ呆然とする俺・・・
自分の不甲斐なさが相棒に申し訳なくてしかたなかった。

そんな時だ。
相棒の鼓動に似たサウンドが近づいてくる!
スタイルもそっくりだ!
そのバイク、ジャズは俺の横に止まった。

「どうしたの?」

驚くことに話しかけてきたのは年の近い女の子だった。


「相棒が急に止まってしまって・・・」

「何をやっても駄目?プラグやヒューズは見た?」

「そういうのは詳しくないんだ・・・」

「いいわ。私が見てあげる。」

女の子は自分のバイクから工具を取り出し、俺の相棒に手を伸ばし始める。

「おい!何するんだ!?」

「大丈夫よ。ちょっとプラグを見るだけだから。」

まぁ、よくわからんが俺はとりあえず女の子に任せてみることにした。
女の子に触られている相棒をちょっと羨ましく思った。














イメージ 2



私が初めて所有したバイクは、ヤマハSR400の中古車でした。
私より3ヵ月程先に免許を取って、同じく中古SRに乗っていた同級生に見せたら、彼はプラグキャップを抜いてしげしげと見つめて、
「問題なさそうだな」
と言いました。

凄いな、お前!『プラグキャップ』を見てエンジンの状態が判るなんて!























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