『ターミネーター・ジェニシス』が公開されました。
軽めの感想を書こうと思います。
ネタバレありです。
重度のターミネーターファン向けの感想はまた改めて書きます。
過去のターミネーター作品について、
1作目と2作目は原典、私にとっては至高の作品です。
3作目と4作目はターミネーター好きの贔屓目で他のSF映画よりは繰り返し観ましたが、色々不満もあり、ターミネーター続編作品としては不合格です。
TSCCは面白いと思いますが、未完の印象が強いのが・・・・合格点を上げるには、ボーダーかな。
TVだから出来る面白さは高く評価しています。
サードシリーズが観たいです。
ジェニシスは合格点を付けられる初めてのターミネーター続編映画だと思います。
ジェームズ・キャメロンが3作目と言った事に同意します。
劇中のシュワルツェネッガーの台詞に「待ちくたびれたぜ」とありますが、面白い続編がようやく創られたと言っている様に聞こえました。
でもジェニシスのストーリーはT1、T2の続きではありません。
T2に似た世界でスカイネット阻止に失敗して、1997年に核戦争が起き2029年を迎えて、新しいタイムラインでやり直す話です。
ターミネーターのストーリーの全体像
これを理解した上で観ないとジェニシスのストーリーは理解出来ないでしょう。
上映後にタイムパラドックスがどうとか理解出来なかった方の的外れな批判を聞きました。
ネットの感想を読んでも話を理解出来ていない方がいる、とても残念です。
3部作の最後の終わり方によっては解釈と評価が変わるかも知れませんが、現時点では合格です。
1作目の世界が3Dで再現されたのも良かったし、ロボット役の俳優が歳をとってしまう問題もこの脚本なら問題なしです。
でも手放しで高評価とはいきません。
1番の欠点は恐怖感が足りない事です。
原典ではしつこく立ち上がり追ってくる敵の恐怖がありましたが、そういう要素が足りません。
1984年のT-800vsT-800はあれで良いのです。
T-1000をどう倒すのかも準備万端のサラ陣営の描写としてあれで良いと思います。
T-1000は予想通りの噛ませ犬でした。
やり投げとか恰好良かったです。
(ロバート・パトリックの若い頃を観たかったな。
1984年にはオースティン巡査が未だいないから無理だけど。)
その後のT-3000があっさりやられ過ぎなのです。
T-1000は液体金属と呼ばれていますが設定上はナノマシーンの集合体です。
T-3000の新しさは人間を上書き出来る事にあるのにジョンしか成功しなかったという設定は余計だと思います。
現代でT-3000が増殖したら誰が敵かわからない恐怖とか限が無い感じとか出せたのに・・・・
スピーカーの磁石で壊れるのは弱過ぎでしょ!
ラストのT-800が液体金属と同化してアップグレードしたのはギャグですよね?
次回作にあのまま出てくるとは思いませんが、あれなら変身も出来そうですね。
部分的には生身なのかな。
スカイネットが滅びていなかったのが敵のしつこさと言えなくはありませんが、もっと恐怖感が欲しかったです。
劇場であと3度は観ると思います。
ターミネーターより私の方がしつこいかも?
細かい感想、分析、解説っぽい話、次回作の予想?などまた書きます。